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【医学生による】入試数学の掌握の使い方•レベル・評価・勉強法

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受験・勉強
クラゲ
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こんにちは!医学生のクラゲです!
この記事ではタイトルにある通り「入試数学の掌握」について詳しく紹介していきたいと思います。

・この参考書の特徴は?

・どのくらいの難易度なの?

・自分は使うべきなの?

・どう使うのが効率的なの?

・この参考書をやる前にどのレベルまでやっておけばいいの?

・終わったら次に何をすればいいの?

などといった疑問を解決できるよう、余すところなく紹介していきたいと思います。
ぜひ最後まで見ていってください。

参考書概

この参考書は元鉄緑会の講師、近藤至徳先生によって書かれたもの、数学の参考書の中でもトップクラスに難しいです。
著者の近藤先生はかなり珍しい経歴の持ち主で、東京大学理科3類と京都大学医学部の両方に合格しています。こんな先生なかなかいないですよね!というかこの人以外に知りません笑

「総論編」と「各論錬磨編」、「各論実践編」の3部からなり、主に「例題」、「問」「check」後は「足腰の鍛錬のために」が数問からなります。

学校で習うような、軌跡、微分積分、三角関数、ベクトルといったようなジャンルわけがされておらず、全称命題、存在命題、通過領域などといったような横割りのジャンル分けがされています。

問題数

入試数学の掌握 総論編

● 例題 19題
● Check 25題
● 問 12題
● 足腰の鍛錬のために 4題
● 合計 60題

入試数学の掌握 各論錬磨編

● 例題 15題
● Check 22題
● 問 14題
● 合計 51題

入試数学の掌握 各論実践編

● 例題 17題
● Check 28題
● 問 23題
● 足腰の鍛錬のために 2題
● 合計 70題

1問1問が結構重いんですが、すべて合わせると意外と多いですね。

難易度やレベル、対象者

難易度は数学参考書の中でも間違いなく最高レベルだと思います。
東大や京大、阪大の問題が多く中にはかつての東大後期試験の問題もあったりします。

対象となってくるのは宮廷医学志望者や京都府立医科大学など、数学で難問が出るような大学を志望する人でしょう。

僕が特におすすめしたい人はそのような難関大志望者の中でもすでに総合点で志望校合格の最低レベルを超えているような人です。
この本は間違いなくいい本なのですが、基本的には数学をこのレベルまで上げるよりも他の苦手科目を克服したり、英語、理科など安定して点が取れる科目を伸ばす事を優先した方がいいです。

この本は既に数学ができる人が更なる実力ため、もしくは逆に数学が苦手(それでも演習量などでカバーしていて最低点レベルは取れる)な人が得意な人の考え方を学ぶための本だと思ってください。後者のような人は、この本をやれば一気に数学力が覚醒するかもしれません。

本書の特徴、使うメリット

本書は解説がかなり詳しく、解答の1行目を書き始めるまでの考察が非常によくなされています。ハイレベル数学の完全攻略もそこがしっかりしているのですが、質で言えばこちらの方が完全に上回っています。
数学ができる人が、脳内で何を考えながら問題を解いているかが非常に分かりやすく書いてあり、読んでいるだけでも正直楽しいです。

また本書では所どころで「鉄則」というものが登場します。「鉄則」とは、「こういうタイプの問題がきたらこの解法をつかう」というようにまとめられたもので、この本の肝の1つでもあります。

1つ例を紹介します。

このような感じでいくつか解法を提示してくれます。有理数・無理数に関する問題がきたらこの2つの解法をまず考えてみることで格段に解きやすくなります。

またこの本は生徒のよくある間違いも誤答として紹介されていて、つまずきやすい所をしっかりと教えてくれます。

1つの例題に対していくつか類題も用意されており1問を1問で終わらせない作りになっているので問題数の割には網羅性は高いと思います。

効果的な使い方・勉強法

問題がかなり難しいので、ある程度考えて分からなければすぐに答えを見てもいいと思います。解説がかなり詳しいので、とにかく解説を読み込むようにしましょう。
この時に自分で手を動かしながら、ちゃんと頭を使うようにしましょう。脳死で解説を読んでいるだけでは何も残りません。

解説を読んだ後は、あまり時間を置かずに1度解き直して見ましょう。この時のコツは、解答を書き始めるまでの思考の流れや、書き始めてからの論理に漏れがないか、などを意識しながらとにかく丁寧に解くことです。

そしてそれも終わったら、日を開けて、もう一度解く。解けたらOK、解けなかった場合は先ほどまでの流れを繰り返すだけです。

この参考書が終わったら

これが終わった段階ではほとんど時間が残っていないと思うので、実際に時間を測って過去問に取り組みましょう。
掌握で学んだ思考の流れや、横割りの考え方をアウトプットするためでもあります。

まとめ

解答を書き始めるまでの考察や、解法をまとめた「鉄則」が非常に素晴らしく、凡人でも数学ができる人の思考に近づけます。
問題は確かに難しいですが、解説がかなり詳しいのである程度の基礎力があれば理解はできると思います。ですので数学が得意だ!という人に限らず、好きだけど得意じゃない、苦手という人でも好きなら、やってみる価値はあると思います。最悪「鉄則」を読むだけでも得られるものは大きいと思います。

この本を最後まで終えた人はきっと入試に余裕を持って臨めると思います。

受験、頑張ってください!

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